Fintokeiでは、リスク管理こそがすべてです。大きな利益を1発で狙う必要はありません。
重要なのは、資金を守り、コントロールされた取引を行い、長く相場に残って成長していくことです。
そのため、弊社ではオープン中の取引における、「推奨リスク」と「最大リスク」の両方をルールとして定めています。
✅ オープンポジションに対する推奨リスク
弊社では、有効証拠金の0.5%〜1%の範囲内にリスクを抑えることを強く推奨しています。
これは、持続可能なトレーディングにおける業界標準であり、長期的に安定した利益を生むための理想的なリスク水準です。
なぜこの方法が有効なのか:
• 連敗しても口座が失格にならずに済む
• 適切な取引計画や現実的な利確を促す
• 実際に多くのプロトレーダーがこの水準で取引している
💡 例:
もし1000万円の口座を運用している場合、1%のリスクとは最大で10万円の損失リスクを指します。
👀 このようなリスク管理の姿勢こそ、弊社が求めているトレーダー像に完全に合致しています。👉 詳細はこちらの記事をご覧ください。
🚨 オープンポジションに対する最大許容リスク:3%
弊社ではすべての取引を逐一管理しているわけではありませんが、オープンポジションのリスクとその急激な変動(特に3%を超えるもの)については常時監視しています。
オープンポジションのリスクは、トレーダーが設定したストップロス(プラットフォーム上で確認可能な場合)、および特定の期間や取引セッションに基づくVaR(Value at Risk)分析をもとに計算されます(より小さい方を適用)。
「VaR(Value at Risk)」とは、純粋なエクスポージャーサイズ、保有期間、銘柄のボラティリティ、さらに複数銘柄を保有している場合にはその相関性も考慮した、広く知られている標準的なリスク計算手法です。信頼水準は95%に設定されています。
実際の運用においては、お客様にとって公平な方法を採用しています。
弊社のリスク管理では、ストップロスベースのリスクとVaRベースのリスクの両方を評価し、より小さい方の数値を最終的なリスクと見なします。
例えば、すべてのポジションでストップロスを設定した結果、合計リスクが4%になったとしても、計算されたVaRが2%であれば、弊社のリスクシステムでは「2%のリスク」として扱われます。
📌 よって、すべての取引にSL(ストップロス)を設定し、オープンポジション全体のリスクが常に3%未満であれば、特にご心配いただく必要はありません。
ただし、両方の指標がともに3%を超えた場合には、以下の対応が取られる可能性があります:
• ⚠️ 弊社のギャンブル取引における規定および、リスク管理方針に違反している状態となります
•📩 警告メールを受け取る可能性があります
•❌ さらに同様のギャンブル的行為が繰り返された場合、「制限ルール」の適用による口座制限が行われる可能性があります
このルールは、大胆なトレーダーを罰するためのものではありません。
それよりも、「その戦略が本当に持続可能かどうか」、そして「実際のマーケットでも再現性があるものか」を確認し、口座の失格を未然に防ぐことを目的としています。
💬 「オープンポジションに対するリスク」とは何を意味するのでしょうか?
オープンポジションのリスクとは、現在保有しているすべてのポジションがどれだけリスクを抱えているかを意味します。複数の銘柄でポジションを保有している場合、そのすべてのリスクを合算して評価します。たとえポジションを分割しても、リスクは分散されるわけではなく、全体のリスクの総額が評価されます。
弊社のシステムでは、取引全体の純エクスポージャーおよび実質的なストップロスの距離をもとに、リスクを総合的に評価しています。
📊 オープンポジションの最大リスク3%は、具体的にどう計算するか?
いくつかの実践的な例を見てみましょう 👇
✅ 例1:ストップロス付きの1つの取引 – 問題なし
トレード時点の口座残高(有効証拠金):$100,000
取引内容:BUY XAUUSD 1.00ロット
ストップロス:30ピップス
1ロットあたりの1ピップの価値 = $10
総リスク = 1ロット × 30ピップス × $10 = $300
$300 は $100,000 の 0.3% に相当
これは3%の上限を大きく下回っており、まったく問題ありません。
⚠️ 例2:異なる銘柄で複数ポジションを保有しているケース
トレード時点の口座残高(エクイティ):$100,000
ある時点で以下の3つのポジションがオープン中だった場合:
BUY XAUUSD 0.50ロット
BUY EURUSD 0.30ロット
BUY GBPUSD 0.20ロット
すべてのポジションでストップロス幅は50ピップスで共通
総エクスポージャー:0.50 + 0.30 + 0.20 = 合計1.00ロット
総リスク:
(0.50ロット × 50ピップス +
0.30ロット × 50ピップス +
0.20ロット × 50ピップス) × $10 = $500
$500は、$100,000に対して0.5%のリスク
こちらも3%の許容範囲内で問題ありません。
⚠️ 例3:XAUUSDでストップロスなしのトレード(VaR適用)
トレード時点の口座残高(有効証拠金):$100,000
取引内容:BUY XAUUSD 1.50ロット
ストップロス未設定
ストップロスが設定されていないため、銘柄の過去のボラティリティに基づいたVaR(Value at Risk)にてリスクを評価します。
ある保有期間におけるXAUUSDの推定ボラティリティが100ピップスとされており(例:重要指標発表などによる影響)、弊社の内部モデルではこのような変動性の高い局面で価格が100ピップス逆行する可能性があると評価されます。
リスク評価:
1.50ロット × 100ピップス × $10(1ピップあたり)× 1.645(95%信頼水準Zスコア) = $2,467.5
$2,467.5は口座残高の約2.47%
このケースも3%未満であるため許容範囲内ですが、上限に近づいています。
📌 もしストップロスなしで2.00ロットをオープンしていた場合、上記のVaR計算によりリスクは3%を超え、警告を受ける可能性があります。
📌 たとえ自信がある取引セットアップでも、特に金のような高ボラティリティ銘柄においてストップロスなしで取引することは、一般的に高リスクと見なされ、推奨されません。
上記はあくまで簡略化された例です。
実際には、複数銘柄で異なる方向のポジションを保有していたり、相関性がある場合など、より複雑なケースも多くあります。
ただし、これらの例が弊社におけるリスク評価の基本的な考え方を理解いただく一助となれば幸いです。
❓ すでに「1日の損失制限ルール」があるのに、なぜ「オープンポジションのリスク上限」も設けているか?
1日の損失制限ルールは、口座全体を守るためのものです。
一方で、「オープンポジションの最大リスク」は、単一のトレードアイデア(*)やセットアップが、口座全体を即座に危険にさらすことを防ぐために設けられています。
(*) 「トレードアイデア」とは、ポジションをエントリーする際の明確な計画や根拠となる考え方を指します。単にポジションを開く行為そのものではなく、それを正当化する戦略・論理・分析のことを意味します。
これは以下のようなリスクから保護するための仕組みです:
• ❌ 高レバレッジの掛け取引
• ❌ 一発勝負のギャンブル的行動
• ❌ 論理ではなく運に頼る戦略
このルールがなければ、たった1回の取引で1日あたりの損失許容額すべてをリスクにさらすことが可能になってしまい、「一貫性」「規律」「真のトレード能力」を評価するという目的が失われてしまいます。
📌 要点:持続可能な取引とは、1回1回のリスクをコントロールし、日々少しずつ利益と口座を成長させ、たとえ数日連続で負けても生き残れることです。
🧠 最終的なアドバイス
リスクを最大まで取らなくても、優れたトレーダーであることは示せます。
必要なのは、「運任せの連勝」よりも長く続けられるアプローチを証明することです。
📌 リスクは1%未満に抑えましょう。取引をしっかりコントロールしましょう。そして相場に残り続けましょう。これこそ、Fintokeiが応援したいトレーダーの姿です。